せっかく花見の季節がきたと言うのに寒かったり雨だったり・・・
好天で花見日和!!って時は仕事だったり・・・と
なかなか今年は花見のタイミング合わない。
そんな先日、久しぶりの好天!
徹夜でふらふらだったけどこの日を逃すと、
たぶん今年は機会がないからと一人花見に。
場所は自宅近くの枚岡公園。
桜並木が続く生駒の中腹にあり見晴らしも素晴らしい。
毎年、4合瓶と弁当を持って一人つかの間の花見を
楽しむところ。
土日は沢山の人でにぎわうが、
平日はのんびりと森の木々、そして自然を感じることができる。
公園の入り口付近に市営のプールがあり、
そのプールの玄関あたりがいつもの指定席。
が、今年は残念なことにプールの取り壊し工事が
おこなわれていていつもの場所が確保できず・・・。
さて・・・どこで弁当を食らおうか??!!
弁当と4合瓶が入ったリュックを背負いながら
優しい陽射しが心地よい遊歩道を登っていく。
しかし、すでに好ポイントには先客が腰を降ろしていて
好い場所がみつからない。
好ポイントに腰を降ろしてるの大半は高齢のご夫婦。
きっと登山をしながら余生を楽しんでおられるのだろう。
途中、「森のどんぐりたち」と書かれた石碑を発見。
近づくと「どんぐりころころ~♪」と言うメロディーを奏でる。
なんとなく心癒されるメロディーだ。
最近、歳をとったのか小学校低学年で習ったような童謡や
文部省唱歌なんかがやたら心に響く。
特に山田耕筰作曲の「あかとんぼ」がじぃ~んと来る。
そんな思いをはせながら花見の場所を探す。
しかし、桜の下では適当な場所が見つからない・・・。
「ま、いいや・・」
と、桜から少し離れたところに空いたベンチを見つけ
そこに陣取る。
桜の花の下とはいかないけれど雰囲気は十分。
それに素晴らしい陽気が体内から放出されるカテコラミン達を
上手く調和させ心身ともに安定した気持ちにさせてくれる。
リュックからおもむろに弁当と4合瓶を取り出す。
近くにいた老夫婦が4合瓶を見てなぜか微笑んでいる。
微笑んでいると言うのか・・・
あっけにとられてると言う方が良いのかもしれない。
もしかしたら桜と日本酒と言う組み合わせに
倭人の情緒を意気に感じて微笑んでくれたのかもしれない。
ま、そんなことはどうでもいい・・
以前来た時も、そんな光景に出くわした。
一人で花見に来てポン酒を食らう男が珍しいのだろう。
取り出した4号瓶は
奈良県大倉本家 大倉純米吟醸山田錦 直汲み
桜の花のような薄いピンクのラベルが桜吹雪に映える。
このポン酒は開栓して数週間たった方が本来の威力を
発揮するのだが、
開栓直後でもフレッシュで瑞々しさを楽しむことができる。
開栓直後の味わいを知り、
その後、徐々に成長する旨みを楽しむのが
このポン酒のルールだ。
さて、弁当の蓋をあける・・・
リュックに背負ってきたのでさすがに盛り付けが
乱れてはいるが、
春の陽射しの中でいただくには十分なおかずの顔ぶれ。
まぐろのお刺身、菜の花のおひたし、サトイモの味噌煮、
キスの天ぷら、白菜のお漬物・・。
嫌でもポン酒が進んでしまう。
マグロを一切れ口に入れ大倉を含む・・
味噌が絡んだサトイモに愛着を感じながら大倉を流し込む・・
菜の花を優しく噛み締め春の味わいを感じながら
大倉を喉に落とす・・・
キスから滲み出る磯の香りと塩分を
大倉を食らいリセットする・・。
「色即是空」・・・
思わずつぶやきたくなる瞬間・・。
そんな思いをはせながら小一時間の花見を楽しむ。
2合ほど飲んだ頃には春の陽気、優しい陽射し
そして徹夜の疲れからベンチの上で軽く船をこく・・。
この世のものとも思えぬ心地よさに
「このままうたたねして死んでもええわ・・・」と
ふと命を粗末にするような思いにかられたが
なんとか我に返り帰宅の路につく・・。
リュックと心が軽くなった。
今年の花見・・
★★★★★・・・・満点!!
桜は日本の心です。
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