蔵見学!「吉村秀雄商店」
先日、和歌山県岩出市にある「吉村秀雄商店」さんの
蔵見学に行ってきました。
吉村秀雄商店さんと言えば「車坂」「鉄砲隊」と言う
ポン酒が有名ですよね。
中でも鉄砲隊の爆発にごりは超人気!!
開封時に爆発的に噴出す怖いポン酒ですがこれが旨い!!
また地元では日本城を醸す蔵としても親しまれています。
そんな吉村秀雄商店さんは国道24号線の畑毛と言う交差点を
入ったすぐのところにあります。
創業は大正4年(1915年)。
すぐ近くには紀ノ川が流れ、仕込み水はこの伏流水。
蔵と社屋からなる建物は昔ながら和風建築、
周りを沢山の松の木に囲まれ、
万人がイメージする酒蔵そのままのたたずまいです。
駐車場には大きな和釜と薪のオブジェ。
なんとでっかい釜だこと!としげしげ眺めていると
「イベントの時はこれでご飯を炊くんですよ!!」
なんて冗談を言って酒恋さんを迎えてくださったのが
安村社長。
いつもそう言って訪蔵者を驚かせるそうです。(笑)
玄関は当然純和風。
すごく立派な玄関で奥は客間として使われているそうです。
壁には歴代の総理大臣の「国酒」と言う自筆の額も
飾ってあります。
どじょう総理の額は残念ながらありませんでした・・。
蔵の入り口は玄関とは別でそこから中に入らせて
いただきました。
安村社長といったんここでお別れして
本日、蔵の中を案内してくださったのは鎌田一平さん。
ひじょうにトークが上手でなかなかの男前。
手に持っているのは蒸したお米をすくうスコップの
ようなものです。
今は鉄のスコップを使っている蔵も多いそうですが
吉村秀雄商店さんでは昔ながらの木のスコップを
使っているそうです
まず案内していただいたのがお米を洗う浸漬場、
そして釜場。
さすがに造りの時期でないので道具類は
片付けられてましたが釜場では造りの時期には
こんな蒸気が毎日吹き上がっているんでしょうね。
そして次に案内していただいたのが麹室。
中はかなり広く、酒恋さんがお手伝いさせていただいている
大倉本家さんの麹室の3倍以上はありました!
そして大吟醸用に室の中にもうひとつ麹室が
ありました。
こんな麹室は初めてみました・・・
造りの最中はこんな感じなんでしょう。
実は吉村さんでは昔、釜場も2つ杜氏さんも2人おり、
お互いを競い合わせて切磋琢磨し、
ポン酒を醸していたそうです。
だから煙突も2本あります。
現在は杜氏さんもお一人で釜も使われていませんけどね。
さて、その麹室の横に一畳ほどの不思議な赤い箱・・・
けっしてマジックショーに使うわけでわありません(笑)
造りのときに杜氏さんが寝る部屋だそうです。
造りのときは杜氏さんがここで寝泊りして
数時間おきに麹のチェックをしてるそうです。
造りの鬼と化すんですね。
広々とした2階・・・
ここに米布を引き、蒸したお米を冷ます作業をします。
すごい量のお米を扱うので腰や手がかなり辛いみたいです。
1階にもどり仕込み蔵・・
サーマルタンクも沢山ありました。
そしてなにやら怪しげな入り口・・
実は地下に降りる階段の入り口なんです。
階段を降りるとそこは地下貯蔵庫・・
防空壕のような感じです。
中はクーラーも入ってないのにけっこう冷えてます。
真夏でも10度を越えないとか・・
ここでしっかりポン酒が貯蔵されています。
その中にまたまた貯蔵庫。
ここは温度管理もされてかなり寒いです。
吉村秀雄商店さんは2重仕掛けがお好きです(笑)
地上に戻り蔵の裏側に回ります。
そこには田んぼが広がり、
無農薬なのでタニシやカブトエビがわんさか!
昔は家の近所の田んぼにもカブトエビは沢山
いたんですけどね・・
なかなか愛嬌ある顔してるでしょ!?(笑)
このカブトエビ見て思い出したのがシーモンキー。
今から40年以上前かな??幼いころ・・・
シーモンキーって名のプランクトン??の仲間のような
ものを飼うのが流行ってました。
だぶん同世代なら知ってるかな・・。
百貨店で買ったり、
学研の科学と学習なんて雑誌の付録についてたり・・。
餌は鰹節やったかなぁ・・。
懐かしい。
ま、そんな話は置いておいて・・・
この田んぼのところか観る蔵の景色が素敵なんですよ。
いまやファクトリー化した蔵元さんも多い中で
日本の酒蔵らしい佇まいを残した素敵な場所なんです。
酒恋さんは吉村さんに来ると必ずここから写真を撮るんです。
いつまでもこの景色は残しておいてほしいですね。
その田んぼのすぐそばに精米所があり
大きな精米機が3台。
1台3000万ぐらいするそうです。
でも2台は故障中で修理に莫大なお金がかかるので
放置中です。
残りの1台で自家精米をおこなっています。
最後に蔵の庭にあるビオトープを見学。
大きな庭に川が流れ、そこに蜻蛉や蝶が沢山。
夜になると蛍も飛ぶという素敵なお庭。
茶室もあり、月夜の日にその縁側に足をたれて
川のせせらぎを聞き、虫の声を聴き、ポン酒を利く!
月の光と蛍の光に映し出された光景はたまらんでしょうね。
こんなお庭が家に欲しいです。
この庭、曜日は決められていますが
見学させてくれるそうですよ。
こんな感じで2時間近く蔵を見学させていただき
御待ちかねの試飲タイム。
玄関すぐ横の直売所に案内してもらいました。
ここでは車坂や鉄砲隊が試飲販売されています。
車坂、鉄砲隊、梅酒、じゃばら酒・・・・
沢山試飲させていただきました。
蔵でしか手に入らないレアなポン酒も試飲させて
いただき感謝感謝!
お土産に車坂の純米吟醸活性にごりと
純米吟醸中取りの2本を購入。
すでに家で完飲してしまいましたが(笑)
ほんと楽しく蔵を見学させていただきました。
安村社長ありがとうございました。
和歌山ラーメン美味しかった!!
そして蔵人の古井さん、鎌田さん仕事中にも関わらず
ありがとう。
吉村秀雄商店さんでは蔵見学を随時おこなってるそうです。
見学料は500円でお土産として
吟醸純米酒 きのくに生原酒 300mlが付いているそうです。
詳しくは、吉村秀雄商店ホームページで。
ポちっと ダブルでお願い!!
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