「咲楽でへのへの」!!広島を振り返る・・
今月の初め、私の元に届いた達筆で、
なんとも風情のある一通の手紙。
差出人は「肴や 咲楽」のお母ちゃんから・・・
「酒恋さん、秋鹿のへのへの入ったから、飲みにおいで~」
と言う嬉しいお誘い。
実は、息子の誠さんが、秋鹿の蔵の田植えや稲刈りの
お手伝いをしている関係で、春に数本だけ、
「純米吟醸 秋鹿 一貫造り 無濾過 山田錦」が
手に入るそうで、それを私のためにわざわざ残しておいて
くれているらしい・・・。
前回、お邪魔した時に、そのお話を聞いて
ぜひとも入った時は
燗で飲ませてくださいとお願いしていたのだ・・
それをちゃんと覚えていてくれたお母ちゃん!
実に嬉しい!!
それに、人生経験の深みを感じさせる手紙の内容・・・・
中に描かれた愛嬌のある「へのへのもへじ」のイラストが
「はよおいでや~待ってるで~!」と手招きする・・・
行くしかないでしょう!!
ビューティーバーで、軽く飲んだ後、
広島遠征の疲れもなんのその
環状線JR天満から天王寺、そこで乗り換えて
阪和線で長居へ・・・
そこから徒歩3分程度で「肴や 咲楽」。
扉を開けて中に、入るなり
「いらっしゃい!!待ってたで~」と
屈託のない笑顔でおかあちゃんが迎える・・・・
実は、この店に来たのは、今日で2回目・・・・・
そんな私の顔をしっかり覚えてくれていたのだ・・・
こだわりの焼酎が並ぶ、カウンターに腰を下ろす・・
この店の焼酎の種類の豊富さには、ほんと驚かされる・・
カウンターには50本ぐらいは並んでるだろう・・・
挨拶もそこそこに、昨日から訪れていた
広島酒蔵めぐりを土産話に、
まずは、とりビー(とりあえず生)で・・・・
付きだしのコンニャクがなくなったころに
「富山から取り寄せた、ほたるいかの味醂干やで~」と
日本酒がほしくなる肴がカウンターに・・・
こんなあて出されたらポン酒の飲むしかしゃないやん!!
「じゃ、行くか!!秋鹿 へのへのもへじ!!燗で!」
お母ちゃんが、冷蔵庫から「へのへの」の瓶を運んできて
「ほら、○○さんへ!ってちゃんと書いてあるやろ~」
と、にこにこ顔・・・・
確かに、瓶の上の部分に白いテープが巻かれ
そこに私の名前が・・
人気商品なので沢山は無理だそうで、
2合トックリ1杯分だけ、残しておいてくれた・・・・・
この気配りが母親のようでほんと嬉しい!
このポン酒、開封して10日ぐらいはたっているらしく
かなり旨そうな感じ!!
さくっと、燗をしてもらって、ほたるいかで一献。
香りは嫌味のない、自然なポン酒のそれ・・・
しっかりした旨み、ほのかな甘み、
そしてすっと切れながら、残る渋みの残像・・
燗で飲んで正解!!と思わず自己満足・・・
旨い酒ですわ!!
2合なんてあっという間に無くなり、
もっと飲みたいな~と、訴えるけど
さすがにもう終わり・・・
ほんとに私のためにだけ残してくれていた
「へのへの」だった!!う~ん!感謝、感謝!!
来年、また、この時期に絶対に飲みに来よ!
「へのへの」が無いなら、次は何にしようか???
リーチインには、「黒龍」「王禄」などが並んでいるけど・・
そんな時・・・・・・・・・・・
「この鶏で、おいしい焼酎も飲んでみて!」
と、お母ちゃん。
カウンターに置かれたのは、大山地鶏のたたき・・
お!!こりゃ旨そう!!
料理担当の息子誠さんの自慢の一品だ!。
地鶏と言えばやはり、芋焼酎であわせてみたい。
と言うこととで、ここからは焼酎モード。
「杜氏の中の杜氏」と呼ばれている、鹿児島酒造の
「黒瀬安光」氏の焼酎で「倉津」を注文。
鹿児島に訪問し、ご一緒に飲ませてもらった時に
ユーモアを交えて熱く焼酎の思いを聴かせていただいた
あの笑顔が思い出される・・・・・・・
ポン酒でも焼酎でもワインでも、
「そのお酒が育った土地、風景、そして造った人の人柄」
を思い浮かべながら飲んでください・・」
そんな事を言われたこともあったな・・・。
芋焼酎「倉津」、くせがなくとても綺麗な焼酎。
生まれ育った、鹿児島の阿久根というところは
きらきら輝く夕日と美しい海が印象的・・・・
美味い魚、それに農作物が豊富・・・
後ろは山、前は海に囲まれた静かな街・・・・
旨い大山地鶏を味わいながら、
訪れた阿久根の地を思いす・・・。
あ~、阿久根にいきたい~!!
それからは、焼酎オンリー!
グッドタイミングで、出てくる
チヂミのキムチチーズ焼きや出し巻き、えびのオイル焼き・・
焼酎にピッタリの誠さんの旨い料理をつまみながら
「金次郎」「やじうま」「こいじゃが」・・・・
黒瀬杜氏の焼酎をしこたま食らう・・・・
どれもこれも、個性があって美味い!
金次郎は、ポン酒で言えば、大吟醸かな・・
倉津は吟醸・・やじうまは純米吟醸・・・
こいじゃがは、本醸造って感じ・・・・
同じ、杜氏が造った焼酎でも、こうも違うものなのか・・
芋焼酎も奥が深い・・・
そういえば、お母ちゃんと知り合ったのも
この「黒瀬安光杜氏」が某百貨店でおこなった
講演会から・・・・・
人との出会いとは不思議なものだ・・・・
人情味あふれるお母ちゃんのトークに引き込まれ
息子誠さんの旨い料理、へのへの、芋焼酎に
酔いしれながら、広島を振り返る・・・・・
強行日程であったが、なかなか良い時間だったな~。
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コメント
ほんまにどれもこれも美味しそう~~
こりゃ~酒も焼酎も進みますわぁ~♪
お昼おなか一杯食べたのに
お腹空いてきましたぁ~~~
投稿: hisami | 2008年3月25日 (火) 15時30分
阿久根は、「つけあげ」が特に旨い!鹿児島の味が恋しい°・(ノД`)・°・
投稿: ゆりりん | 2008年3月25日 (火) 22時00分
倉津はホンマええお酒でしたねえ。
酔っていてもすごいなあって思えましたもん。
秋鹿のへのへのもへじ美味しそう。
料理も旨いんやろうなあ。
広島の旅疲れもこのお店でだいぶ癒されたんじゃないですか(^_^)
このお店も連れてって欲しいリストに入りましたわ(^o^)
投稿: マーキー | 2008年3月27日 (木) 00時04分
おかあさんの手紙、温かいですね~。
イラストつき、手書きの手紙って、何でこんなに嬉しいんでしょう!
eメールがあって便利な世界になりましたが、こういう「心を込めた手の作業」も大事にしないとな、と思う今日この頃です。
投稿: まき子 | 2008年3月28日 (金) 11時30分
むしろこの手紙が一番良い「酒の肴」だったりして・・・(しみじみ)手紙を書く、手紙を読む・・・こういう時間を持つって大事ですね☆それにしても美味しそうだなぁ・・・(笑)
投稿: あいぽん | 2008年3月30日 (日) 11時24分
hisamiさん
このお店は、息子さんが料理を作って
お母さんが接待する二人三脚のお店。
お酒も料理も最高ですよ。
是非、案内しますね。
ゆりりん
つけあげ旨いね~。
あの味が出せる関西の鹿児島物産展って
あまり見あたらないね~。
やっぱ、行くきゃないですね。
投稿: 酒恋倭人 | 2008年4月 1日 (火) 12時51分
マーキーさん
この店は時代屋から近いので、
咲楽、時代屋の梯子できまりですね。
次回、是非、行きましょうよ!
倉津は、特別な思い入れがある焼酎なんで
褒めてもらえるとうれしいですね。
投稿: 酒恋倭人 | 2008年4月 1日 (火) 12時56分
まき子さん
そうですよね~・。
お母さんは、毎月1回手書きで手紙をくれるんですよ。
今の若い子では書けないような素敵な表現と優しいイラスト・・・
パソコンや機会で印刷するだけの手紙に比べて
なんと、暖かみと思いやりがあるものかとつくづく感じます。
今度、まき子さんに手書きで送ろうか?!
投稿: 酒恋倭人 | 2008年4月 1日 (火) 13時01分
あいぽん
そうですね~!
この手紙が、一番のご馳走見たいな物ですね
これをちぎりながら、キューっと一杯!
って、私はヤギですかいな・・・
ほんと、心のこもった手紙に感動ですね。
投稿: 酒恋倭人 | 2008年4月 1日 (火) 13時04分